時効制度の存在意義

2014.8.26|未分類

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時効制度の概要について、具体例を用いてご説明します。

 

たとえば、Aが自宅を建てるために、Bから土地を購入したとします。

 

しかし、Aが住み始めてから21年後、突然Bが土地の売買契約は無効であったと主張してきました。

 

もし本当に契約が無効であったとすると、Aは長年住み慣れた我が家を取り壊して立ち去らなければならないのでしょうか。

 

答えは、Aは取得時効を主張して、住み続けることができます。時効制度の本来的な意義はここにあります。

 

契約が無効であるか否かは、さまざまな証拠を総合して決する必要がありますが、20年以上も経過していると証拠が散逸してしまっており、証明困難な事態となっています。

 

このため、実際には有効な契約であったとしても、証拠を提出できないために、無効と判断されてしまうことがありうるのです。

 

また、法律の世界には、「権利の上に眠る者は法律の保護に値しない」という概念があります。

 

先ほどの例でも、Bは21年も経過してしまう前に、訴訟を提起することができたはずです。

 

真実の権利関係が不明となった不利益は、適切に権利を行使しなかった者が被るべきであるとされています。

 

このように、継続する事実状態を、たとえ真実に反しても、保護する制度が時効制度です。

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